COLUMN ロートアイアンとデザインのコラム

2025.10.24製造現場

ロートアイアンの製造現場から~日々の手仕事~

「ロートアイアン」の魅力は、時間と共に深まる風合いと、二つとして同じものがない手仕事の温もりにあります。門扉や手摺りとして納品された製品の裏側では、職人が日々、火花を散らし、鉄と格闘する熱い時間が流れています。

今日は、ロートアイアンの美しさを支える、職人の「日々の手仕事」を紹介します。

 

1. 鍛造:鉄が「命」を得る瞬間

ロートアイアン(鍛鉄)の核心は、鉄を熱して柔らかくし、鎚(ハンマー)で叩いて形を整える「鍛造」という工程です。

ただの鉄の棒を、ハンドルのような繊細なディテールへと変えるには、熟練の技が必要です。握るためのハンドル一つにも、お客様の手に馴染むよう、曲げや厚みを調整します。こうした目立たない部分にこそ、ロートアイアンの真の贅沢さが宿ります。

温度の見極め: 鉄が最も加工しやすい「赤熱」の瞬間は短く、そのわずかな時間で一気に形を作らなければなりません。

鎚の痕跡(ハンマーマーク): 職人が意図的に残す、鎚で叩いた凹凸の痕が、機械製品には決して真似できない手仕事の証となり、製品に深みを与えます。

 

2. 溶接と組み立て:「デザイン」を「構造」にする

個々のパーツが完成したら、次にそれらを設計図通りに組み合わせて、一つの強固な「構造物」へと仕上げていきます。

溶接は単なる接着作業ではありません。製品が何十年と風雨に耐えられるよう、強度を見ながら、装飾と構造体を完璧に一体化させます。

 

3.細部に宿る職人のこだわり

製品の品質を決定づけるのは、最後の「仕上げ」です。

溶接跡やバリ(突起)を丁寧に削り取り、表面を手で何度も触って確認しながら、滑らかな曲線や一体感を追求します。

 

4. 日々の手仕事が未来を創る

私たちが日々、火を使い、鉄を打ち続けるのは、お客様の「一生モノ」の願いを形にするためです。

一見地味に見える切断作業や、繰り返される溶接、そして丁寧な仕上げの裏には「妥協のないものづくり」という職人の熱い誓いがあります。

ロートアイアンの製品に触れたとき、ぜひその鎚の痕跡や滑らかな曲線から、製造現場の熱と、職人の日々の手仕事を感じてみてください。

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