COLUMN ロートアイアンとデザインのコラム

2026.01.28製造現場

ロートアイアンの製造現場から~南国の風と、ささやかな「日常」の風景~

日本ではここのところ各地で厳しい寒さが続いております。

弊社の自社工場のあるフィリピンでは、今日も抜けるような青空の下、のどかな、けれど活気あふれる一日が流れています。今回は、普段あまりお見せすることのない、工場の「ささやかな日常」を切り取ってお届けします。

 

1. 朝の始まりは「笑顔」の挨拶から

フィリピンの朝は早いです。職人たちが工場に集まると、まず聞こえてくるのは明るい「Good Morning!」の合言葉。

彼らは家族をとても大切にする国民性で、仕事が始まる前には昨夜の家族の団らんの話や、子供たちの話でひとしきり盛り上がります。このリラックスした雰囲気こそが、チームワークの源。互いを信頼しているからこそ、危険を伴う鍛造作業も阿吽の呼吸で進められます。

 

2. 午後3時、至福の「メリエンダ(おやつ)」

フィリピンには「メリエンダ」というおやつの習慣があります。

午後3時を過ぎると、工場のどこからか甘い香りが漂ってきます。バナナを揚げた「バナナキュー」や、モチモチしたお菓子を片手に、職人たちはひと休み。バスケットボールをしたり、お昼寝したり、おやつを食べたりと人それぞれの休息をとります。

この時間の職人の会話は、「次につくる製品」について。「あの唐草模様(スクロール)の曲線、もっと綺麗に仕上げたいんだ」「次はこんな新しいモチーフに挑戦してみたい」

おやつを食べながらも、彼らの頭の中はロートアイアンのことでいっぱいです。陽気な笑顔の裏には、プロの職人としての熱いこだわりが隠れています。

 

3. 海を越えて届く「手仕事のぬくもり」

現在、工場では日本のお客様からいただいた、ご新築の階段手摺りを製作しています。

一本の無骨な鉄の棒が、ハンマーで叩かれるたびに繊細な表情を変えていく。

その一打一打には、フィリピンの穏やかな風や、職人たちの陽気な笑い声、そして「日本の家を美しくしたい」という真っ直ぐな想いが込められています。

機械による大量生産品にはない、どこか温かみを感じる質感。それは、こうしたフィリピンの豊かな日常の中から生まれているのかもしれません。

 

4. 終わりに

遠く離れた南国の地で、今日も一人の職人が、誰かの「一生モノ」のために汗を流しています。

日本の皆様、どうぞ温かくして、穏やかな夜をお過ごしください。

私たちの工場から届く製品が、皆様の暮らしに少しでも南国の温もりと彩りを添えられたなら、これほど嬉しいことはありません。

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