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本日のテーマは「お墓」です。最近の製作でご依頼を受けて考えるきっかけができました。
弊社海外のお客様からMausoleum(マウソレウム)という霊廟(れいびょう)に飾るロートアイアンのデザインのご依頼を受け製作させて頂いたのですが、日本では霊廟(れいびょう)は一般的に広く知られていないですよね。なので今回はそこからお話させていただこうと思います。
霊廟(れいびょう)とは、広義に解釈すると祖先の霊を祀る場所という意味になります。定義がとても難しい言葉ですが、フィリピンではMausoleum(マウソレウム)というと祖先の霊を祀る建造物のことを意味します。
日本で有名な霊廟(れいびょう)といえば、増上寺(東京都港区)にある「徳川家霊廟」があります。
徳川家霊廟の鋳抜門(いぬきもん)は、青銅製で左右の扉に5個ずつの葵紋を配し、両脇には昇り龍・下り龍が鋳抜かれています。徳川家霊廟の素晴らしく重厚な門です。
世界で有名な霊廟(れいびょう)といえば、インドにある白亜の霊廟「タージマハル」。総大理石のなんとも豪華で美しい建造物です。
他にも、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにも霊廟(れいびょう)があります。「世界で最も美しい墓地」の一つに数えられるとても有名な墓地です。アールデコ・アールヌーボー・バロック・ネオゴシック様式と様々。
その美しさに観光客も訪れるほどで、日本の墓地ではありえない光景が目に入ります。
世界各地には日本と違う様々な文化があり、文化の数だけお墓や埋葬の種類が存在します。
どの国にもただひとつ共通している大切なことは故人への思いです。「ご先祖様や故人を忘れない」という思い、これが原点になるのではないでしょうか。
日本でも、弊社ではお墓のお飾りやペットのメモリアル小物等製作しておりますが、お客様への配慮として許可をくださったお客様の写真以外は実例写真がありません。
お見せできるものが少ないのですが、世界でひとつのオリジナル製品をオーダー製作させていただいております。
最近製作施工させて頂きました、海外のお客様のMausoleum(マウソレウム)はこちらになります。
※お写真の掲載許可を頂いております
この建物の中には、キッチンやトイレも併設されていて家族が年に数回集まる場所となっています。ご家族で先祖の祀られている霊廟(れいびょう)に集合し家族の絆を大切にされているお客様でした。
お墓が家族の絆になっている、ご先祖様が人と人を繋いでくれているという「ご縁」。
大変素敵なかたちを共有させていただきました。
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
暮らしを彩るデザインを専任スタッフがご提案いたします。
※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。