ロートアイアンとデザインのコラム
ロートアイアン(鍛鉄)は、火と鎚(ハンマー)によって鉄を鍛え、形にする伝統的な技術です。現代の注文住宅やこだわりの空間づくりにおいて、なぜ多くの方が鍛鉄のオーダーメイドを選ばれるのでしょうか?
それは、既製品の限界を知っているからです。
カタログの中から選んだ既製品は、たしかにコストは抑えられますが、「あの場所」に「あのイメージ通り」に収まることは稀です。
私たちは、お客様の「こんなはずではなかった」ではなく、「これしかない」「世界に一つだ」という感動を目指し、お客様の熱いこだわりを形にしていくことを使命としています。

お客様が持つ「こだわり」は、必ずしも明確なデザイン画になっているわけではありません。「重厚感と優雅さの両立」「森の中の別荘に馴染む自然な曲線」など、それは感性的な「想い」である場合が多いです。
私たちの最初の仕事は、この「想い」を具体的なデザインに翻訳することです。
お客様のこだわり:「家族のイニシャル」「旅の思い出のモチーフ」「好きな花」など、お客様の物語を構成するキーワードを丁寧にヒアリングします。
建築空間との対話:設計図や現場の環境を深く読み解き、ロートアイアンが単体で目立つのではなく、空間全体と調和し、互いを引き立てあうデザインを提案します。
この丁寧なプロセスを経ることで、単なる手摺りや門扉ではなく、お客様のこだわりが詰まった唯一無二の特注アイアンが誕生するのです。

鍛鉄のオーダーメイドが、型に流し込む鋳物やアルミ製品と決定的に異なるのは、その「質感」です。
お客様が細部にこだわるポイントの多くは、この手仕事感に集約されます。
重厚感
鉄の角をわざと叩きつけ、ハンマーマークを刻み込むことで、本物の迫力を出す。
繊細さ
鉄棒の先端を極限まで細く延ばし、植物のツルがしなやかに伸びる様子を再現する。
経年美化
溶接部分をあえて「いかにも鉄」という風合いに残し、年月とともに深まる味わいをだすように考える
私たちは、この微細な質感の表現こそが、お客様のこだわりを実現すると考えます。妥協のない職人の一鎚一鎚が、製品に生命力を宿し、使う人に満足感を与えます。
ロートアイアンは、適切な処理と手入れを施すことで、何十年もその美しさを保ち続ける建材です。
注文住宅を建てるお客様のこだわりは、「今」の満足だけではありません。「この家を次の世代に受け継ぎたい」という未来への願いが込められています。
特注で製作された私たちの鍛鉄製品は、その願いを裏切らない、堅牢な構造と永続的な美しさを持っています。お子様やお孫様の世代まで、家の歴史を静かに見守り続ける「家族のシンボル」となることでしょう。
お客様の熱い想いとこだわりを、炎と鎚の力で「永遠の形」に実現させること。それが、私たちロートアイアン専門メーカーとしての使命です。
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
暮らしを彩るデザインを専任スタッフがご提案いたします。
※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。