ロートアイアンの工場に響く鎚の音や火花は職人の技術と情熱の証です。しかし、私たちが生み出す製品の「一生もの」としての品質を支える上でもう一つ欠かせない重要な工程があります。それが溶接です。
御田製作所では、ロートアイアンのパーツをただ繋ぎ合わせるだけでなく、デザインの美しさを損なわず、かつ究極の堅牢性を実現するための溶接技術を日々若い職人に継承しています。
2人の溶接見習い職人が新たに加わりました。
溶接は、単なる金属の接合ではありません。それは、鍛造によって生み出されたパーツひとつひとつに「魂」を吹き込み、完成させるための最後の仕上げです。溶接痕が目立たないように、美しい仕上がり、そして長年の風雨に耐えうる強靭な結合。これらを実現するためには、熟練の技術と深い知識が不可欠です。
特に御田製作所が採用しているTIG溶接はその精密さゆえに、溶接工には高い集中力と繊細な感覚が求められます。アークの安定性、溶加棒の送り方、トーチの角度、すべてが完璧に調和して初めて、滑らかで美しい、そして強固な溶接部が生まれます。
一人前の溶接工を育てる道のりは、決して平坦ではありません。私たちは、見習い期間からベテラン職人がマンツーマンで指導する体制をとり、実践を通じて技術を肌で感じてもらうことを重視しています。
まずは、鉄の特性、溶接機の原理、安全な作業方法といった基礎知識を徹底的に学びます。
シンプルな鉄骨の溶接から始め、徐々に難易度の高いロートアイアンの装飾部分の溶接へとステップアップしていきます。火花を散らしながら鉄の表面を削り、形を整える作業 や、精密に溶接する作業 は、まさに経験の積み重ねが重要です。
ただやり方を教えるだけでなく、「なぜこの部分をこのように溶接するのか」「この角度がなぜ重要なのか」といった、理論的な背景や、仕上がりの美しさ、強度への影響まで、深く理解できるよう指導しています。
熟練の溶接工が持つ技術は、一朝一夕で身につくものではありません。しかし、若き溶接工たちの成長は、御田製作所のロートアイアンがこれからもお客様に選ばれ続けるための、何よりも確かな未来への投資です。
彼らの手によって、クラシカルで繊細なデザイン や、モダンでシャープなデザイン、さらには異素材と融合した新しいデザイン のロートアイアンが、これからも次々と生み出されていきます。
若き溶接工たちが放つ一筋の光は、単なる火花ではなく、ロートアイアンの未来、ひいてはお客様の邸宅を彩る美しさへの希望そのものです。御田製作所は、これからもこの技術を大切に継承し、時代を越えて愛される「本物」のロートアイアンを創造し続けてまいります。
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
暮らしを彩るデザインを専任スタッフがご提案いたします。
※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。