皆様は、ロートアイアン(鍛鉄)にどのようなイメージをお持ちでしょうか。「重厚」「クラシック」「頑丈」。もちろん、それらも大切な要素です。しかし、私たちが追求するのは、鉄という硬質な素材の中に、まるで生きているかのような「生命の躍動」を宿らせたりしながらロートアイアンの豊かな表現を楽しむことです。
今回ご紹介する二つの作品は、その理念を体現しています。
1枚目の写真は、テーブルの脚を飾る魚のモチーフと、その全体像です。
この作品の魅力は、鉄の「無機質」と「有機質」の完璧な融合にあります。
魚の生命感: 魚の胴体は、職人が鎚で叩き延ばすことで、鱗の繊細な質感や、今にも跳ね上がりそうな躍動感を持っています。硬い鉄でありながら、生き物の持つ滑らかさ、しなやかさが表現されているのは、熟練の鍛鉄技術の賜物です。
テーブルの脚を構成する幾重もの曲線は、水草のようでもあり、水流の渦のようでもあります。魚は、その曲線という「水」の中から飛び出し、ガラスの天板という「水面」を泳いでいるかのような錯覚を与えます。
これは、単なる家具ではありません。鉄が織りなす「水中の情景」であり、空間に静けさと、同時に命の息吹をもたらす芸術作品です。
緻密な線の集合
蓮の花を再現したこのデザインは、線の太さや向きを微妙に変えることで、一枚の板ではなく、生命の力が漲る複雑な構造体として存在しています。
影が作る奥行き
光を受けたときに生まれる「影」です。鉄の線が複雑に重なり合うことで、壁に映し出される影が、もう一つのロートアイアン作品として現れます。この影と実体のコントラストが、見る角度によってパネルに深い奥行きと立体感を与え、単なる仕切り以上の存在感を生み出しています。
「鉄」という素材が持つ重厚感を保ちながら、これほどの「軽やかさ」と「透明感」を表現できるのは、鍛鉄職人が鉄の限界を知り尽くしているからこそなのです。
「あなただけの躍動」を鉄に込める
ロートアイアンの真価は、技術の正確さだけではありません。
それは、お客様の心の中にある「理想の情景」や「生命の表現」を、硬い鉄の中に封じ込める力です。
魚のように自由な発想、蓮の花ように静かに力強い美意識。あなたのこだわりを鉄に託し、空間に永遠に躍動し続ける生命を宿しませんか。
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
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