COLUMN ロートアイアンとデザインのコラム

2025.08.15製造現場

ロートアイアンの製造現場から~フィリピンの地で終戦の日~

本日は、8月15日です。

日本では終戦の日として戦争の歴史を振り返り、平和を誓う大切な日ですね。

この日はフィリピンにある弊社のロートアイアン工場でも黙とうを捧げ、平和への想いを新たにしています。

 

フィリピンは第二次世界大戦で激しい戦場となった歴史を持ちます。終戦間際の激戦で、実に50万人もの日本兵が命を落とし、多くのフィリピンの人々も犠牲となりました。特に私たちが拠点を置くルソン島一帯は多くの犠牲を払い、深い爪痕が残りました。

その痛ましい歴史を風化させることなく、未来へと語り継いでいくこと。それが、この地で事業を営む弊社にとって非常に重要な使命だと考えています。

 

 

毎年フィリピンでは8月15日に日本人戦没者慰霊祭があります。

この慰霊園はそうした歴史の痛みを記憶に刻む場所として、深い緑と穏やかな水辺に囲まれた静かな丘にたたずんでいます。慰霊祭に参列することは、過去の悲惨な歴史を直視し、平和な今が、多くの尊い犠牲の上に成り立っていることを心に刻む大切な時間です。

 

鉄に込める、平和への願いと未来への希望

ロートアイアンは、熱い炎と職人の手によって形づくられます。弊社はこのフィリピンの地で、かつて争いの道具であったかもしれない鉄を、美しくしなやかな曲線や、強靭で信頼できる造形へと変えていきます。ここで働くフィリピン人の職人には、ひとつひとつの門扉やフェンス、手すりには、故郷の平和を願う想い、家族の安全を願う祈りを込めて製作していこうと伝えています。

 

国境を越えて繋がるものづくりの絆

終戦の日に、遠く離れたフィリピンの地と、ここ日本の地で同じ平和への祈りを捧げること。それは、国籍や文化を越えて「ものづくり」を通して繋がっている私たちの絆を再認識させてくれます。日本の技術とフィリピンの職人の熱意が融合して生まれるロートアイアンは、両国の歴史を尊重し未来への希望を共に築いていく象徴でもあるのです。

 

終戦の日を迎え、弊社工場では改めて平和の尊さを深く心に刻みました。

過去の歴史から目を背けず、それを未来への教訓とし、フィリピンの地で愛と平和、そして希望に満ちたロートアイアン製品を生み出していくこと。それが、御田製作所としての使命です。

 

これからも私たちは鉄という素材にお客様の夢を形にするだけでなく、フィリピンの土地が持つ歴史と平和への切なる願いを込めてお客様に喜び感動していただける製品を創造し続けていきたいと思います。

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設計・施工会社様へ、お客様とのお打合せに弊社ショールームのご利用も可能です。また、プレゼン模型の製作も行っております。

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本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
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※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。

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