COLUMN ロートアイアンとデザインのコラム

2026.01.23製造現場

鉄は「熱いうちに」だけじゃない?職人が教える豆知識

1月23日。日本では寒さが一段と厳しい「大寒」の頃かと思います。

ここフィリピンの自社工場では、今日も眩しい太陽のもと、職人たちがハンマーを振るう小気味よい音が響いています。

今回は、ロートアイアンの製造現場から、ちょっとした「鉄の豆知識」をご紹介します。

 

1. 鉄には「木目」のような方向がある?

ロートアイアン(鍛鉄)の最大の特徴は、鉄を1,000度以上に熱して叩き鍛えることです。

実は、鉄は叩けば叩くほど、内部の不純物が押し出され、組織が細かく整列していきます。これを専門用語で「ファイバーフロー(鍛流線)」と呼びます。

木材に木目があるように、鍛えられた鉄にも強靭な組織の「流れ」が生まれるのです。この「流れ」を作ることで、細い曲線であっても、折れることのない強靭さと、しなやかな美しさを両立させることができます。

 

2. 「槌目(つちめ)」は傷ではなく、強さの証

ロートアイアンの表面をよく見ると、デコボコとした小さな凹凸があるのがわかります。これは職人がハンマーで叩いた跡、「槌目(つちめ)」です。

「ただの模様」と思われがちですが、実はこれ、表面を叩いて圧縮することで鉄の表面を硬くする「加工硬化」という役割も果たしています。美しさを追求した結果が、同時に製品の寿命を延ばすことにも繋がっている。これこそが伝統技法の知恵なのです。

 

 

3. 現場の風景:今日の「一打」

今朝のフィリピン工場では、ちょうど住宅用の門扉に使用する「スクロール(渦巻き装飾)」の製作が行われています。

職人は鉄の色だけで温度を見極めます。明るいオレンジ色は約1,100度、暗い赤色は約700度。この「色」の変化を見逃さず、一番最適な柔らかさの瞬間に一気に形を作り上げます。

フィリピンの職人たちの器用な手先が、硬い鉄の棒をまるで飴細工のように軽やかに操る様子は、いつ見ても見事なものです。

 

 

4.終わりに

「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、私たちの工場では、熱い時も、そして冷めてからも、一打一打に魂を込めています。

海を越えてお届けするロートアイアンには、こうした目に見えない「鉄の記憶」と、職人のこだわりが詰まっています。

日本の皆様、どうぞ温かくしてお過ごしください。

南国から届く情熱の結晶が、皆様の暮らしを彩る日を楽しみにしています。

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