COLUMN ロートアイアンとデザインのコラム

2025.10.22製造現場

ロートアイアンの製造現場から~工芸品としてのロートアイアン~

皆様こんにちは。弊社の工場のあるフィリピンは今日は曇り空です。

毎年夏が終わると、すぐにクリスマスモードに入るフィリピン。世界で一番クリスマスシーズンが長いと言われるぐらいクリスマスは1年で一番大切な行事となっています。

 

職人の「意図」を込める、精密な切断と下準備

お客様から頂いた図面と、細部にわたるデザインのこだわり。この設計図を実現するため、まずは鉄材を正確に切り出します。

切断機は激しい火花を散らします。この工程は単なる材料カットではありません。切り出した部品が、後工程の「鍛造」でどのように変形し、溶接でどのように組み合わされるかを職人がすでに計算した上で行われる、最初の精密な作業です。

 

炎と鎚の対話— 鍛造(手曲げ)の技術

ロートアイアンの最大の特徴である曲線や優雅なひねり、そして生き物のような躍動感は、この「鍛造」の工程で生まれます。

職人は、鉄材を炉で真っ赤になるまで熱し、一瞬で鉄が最も柔らかくなるタイミングを見計らい、ハンマーで叩き、曲げ、延ばしていきます。これらはすべて、職人の長年の経験と感覚が頼りの、手仕事によって生み出されています。この「火と鉄との対話」の痕跡こそが、ロートアイアンの「魂」となり、既製品にはない温もりとなって製品に残るのです。

 

パーツを「構造」にする、溶接と仕上げ

個別に鍛造された小さなパーツが、全体のデザインへと組み上げられていくのが溶接工程です。

複雑な装飾パーツがフレームに組み込まれています。ここでは、デザインの美しさだけでなく、設置後の耐久性と強度が求められます。

緻密な機能性(ポストやインターホン)を持つゲートも、この頑丈なフレームと職人の技術によって美しく融合されます。

 

私たちが守り続ける「価値」

現代の大量生産の時代にあって、私たちがロートアイアンの製法を守り続けるのは、「人の手でしか生み出せない美しさ」と、「年月を経ても変わらない強さ」という価値を信じているからです。

お客様にお届けする製品一つ一つに、この製造現場の職人の誇りが詰まっています。この背景を知っていただければ、ロートアイアン製品が単なる建材ではなく、「永遠の工芸品」であるとご理解いただけると確信しております。

ロートアイアンは、職人の魂を込めた、工芸品です。お客様に感動と満足を提供すべく毎日工場で製作に精魂込めています♪

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設計・施工会社様へ、お客様とのお打合せに弊社ショールームのご利用も可能です。また、プレゼン模型の製作も行っております。

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本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
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※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。

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