ロートアイアンとデザインのコラム
ロートアイアンの門扉やドアにおいて、ヒンジ(蝶番)は、実は最も過酷な役割を担う部分です。風雨に晒されながら、何百キロもある鉄の重さを支え、毎日スムーズな開閉を保証しなければなりません。
私たちは、この「門扉の心臓部」に、デザイン上の美しさと構造的な強さ、そして長寿命のための「三重のこだわり」を込めています。

工業製品のヒンジはビスやナットで面付け等で設計されますが、私たちのロートアイアンヒンジは「あえて見せる」デザインを施します。
一体感の創出:
ヒンジ自体を、門扉全体のデザインを完成させる一部として捉えます。
鍛鉄の質感:
鉄を熱して叩き上げた鍛造特有のテクスチャ(ハンマーマーク)をヒンジの表面にも残すことで、工業的な無機質さを排除し、手作りの温かみと重厚感を際立たせます。
サイズと存在感:
重厚な門扉に使用されるヒンジは、その大きさがそのままデザイン上の力強さとなります。門扉の重量に見合った圧倒的な存在感をヒンジに持たせることで、「動的な美」を表現します。
ロートアイアン門扉は非常に重く、ヒンジには長期間にわたってその全重量と開閉時の動荷重がかかり続けます。この過酷な条件に耐え抜くためのこだわりが、私たちの技術の核です。
精密な重量計算と材質選定:
製作する門扉の総重量を正確に計算し、その重量に対し安全率を見込んだ最高強度のヒンジ材料を選定します。
軸となる部分には、摩擦や摩耗に強い特殊な金属や、必要に応じてベアリング(軸受け)を組み込み、「永く、軽く動く」ことを実現します。
現場に合わせた確実な溶接・固定:
ヒンジの固定は、門扉のフレームと柱に熟練の技術で溶接され、構造体と一体化させます。ヒンジは単なる部品ではなく、門扉のフレームの一部となることで、圧倒的な強度を発揮します。
ヒンジの可動部は、わずかな錆も動きを鈍らせ、故障の原因となります。そのため、ヒンジ本体にも溶融亜鉛メッキなどの防錆処理を徹底的に施した後、塗料の層で水分や酸素の侵入を完全にシャットアウトします。
私たちのヒンジは、単に門扉を開閉させる機能だけではありません。それは、「何十年経っても、滑らかに、そして力強く美しく動き続ける」という、お客様との品質への約束そのものなのです。
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