さて、前回はロートアイアン工場が海外にあるメリットをお話させて頂きましたが今回はデメリットについて。
弊社社長にインタビューしてみました。
デメリット
①材料の調達
ロートアイアンの鋼材を、現地で調達するには厳選しないといけない事だそうです。
フィリピン国内では安価で低品質な鋼材があったり、虚偽や違反などでライセンス停止を受ける業者も多く安心して仕入れる業者を探すのが大変だそうです。
また、今までにタイや中国、インド、韓国など他アジア諸国の鋼材を買って試した事があるそうですが、曲げ加工で折れてしまったり材質に不安が残るものが多かったそうです。
近年、鋼材価格が高騰しているため一部現地の調達もしていますが、弊社では主に日本から鋼材を仕入れています。
日本では、鋼材検査証明書も発行してくれるので成分も品質も安心して仕入れる事ができるそうです。
②納期
弊社のロートアイアン製品は、手間をかけて製作しているので製作にも時間がかかるのですが、船で日本に輸出するので輸送にも日数が余分にかかってしまうことです。また、台風など悪天候の時は船が出なかったりと天候の影響も受けることもあります。
特に日本では納期重視の傾向がありますし。お約束の期日を守る必要があるので、発注を頂いてから2カ月程度納期を頂いております。
短納期にすると、ワーカーが残業したり長時間労働となるため労働生産性が低下し品質に影響したりするので余裕を持って製作できるよう努めなければなりません。
お客様の納期に間に合わせたい思いがある一方、ワーカーの労働生産性にも配慮しなければ品質に影響が出てくるので労働管理が重要だそうです。
こんなデメリットがあるそうですが、デメリットの裏にはメリットがある!ということでネガティブに捉えがちなデメリットですが発想を転換することで利点にもなりますよね。
例えば、①材料の調達は日本から品質の良い材料を仕入れる事ができますし日本⇔フィリピンの輸出入をしている会社なので物流の問題もありません。
また、②納期も弊社ではご希望があればご発注頂いた製品の模型製作もしています。2カ月の納期をお待ち頂く間に、デザインのイメージを膨らませながらお待ち頂く時間の楽しみを提供できるよう製作した模型の写真をメールで送ることも可能です。有料とはなってしまうのですが、製作した模型をご購入頂く事もできます♪
どんな事にもマイナスな面はあると思うのですが、マイナスな面でもプラスに転換できるよう日々工夫をしたり改善したりそんな仕事をしていけたらなと思います。
ロートアイアン工場のある経済特区
本日の工場です。
カッティング作業をしています。
出荷前のフラワーボックス。乾燥させて出荷準備に入ります。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
暮らしを彩るデザインを専任スタッフがご提案いたします。
※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。