ロートアイアンとデザインのコラム

本日のコラムは、工芸産業の課題について。

工芸産業の最大の課題は担い手不足です。いわゆる職人仕事と呼ばれる仕事につきたい若者がおらず超高齢化社会を迎える日本では、深刻な問題となっております。ホワイト企業と呼ばれる仕事が増えていく中で、工芸産業の市場は縮小傾向にあります。

我々の製作しているロートアイアンも、現代の生活空間に合わせた商品開発が求められており、ポストや宅配ボックス、インターホンなど機能も併せた門柱の製作やトレンドであるシンプルモダンをデザインしています。安価な量産品と比較した時に、工芸製品の重厚感や豊かさの価値を見てもらえた時にはじめて我々が懇切丁寧に製作したやりがいとお客様に満足してもらえた充実感を感じることができます。

原寸大の図面をプリントアウトして

それに合わせて、鋼材をカットして

時には機能面も考えながら、機械も使い加工していく

基本的には、人の手でつくりあげていく

職人の手仕事を生かしながら製作しているロートアイアンは、大量生産する製品とは全く違う、豊かさと趣があります。

職人の素晴らしい手仕事で生まれた技術や先代から継承されてきた伝統的な仕事が、なくなっていくのはとても残念です。産業を継続していくためには、様々な取り組みが必要になってくると思います。

素晴らしい文化や技術、日本には沢山ありますよね。。こういったものが、サスティナブル（持続可能な）産業となっていって欲しいと最近切に願っています。

我々の製作しているロートアイアンはヨーロッパの伝統工芸品ですが、日本の感性を取り入れながら継承できるよう取り組んでいきたいです。

関連リンク

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