さて、前回の続きでロートアイアンの熱処理についてお話しようと思います。
ロートアイアンの素材である鉄は炭素を含み、熱を加えることで硬くも軟らかくもなる性質をもっています。
熱処理には基本的に主に焼入れ、焼もどし、焼なまし、焼ならしという方法があります。
ロートアイアンの焼入れは、1000度以上の高温で熱し軟らかくなったところで、曲げたり、打ち目を付けたり、ねじったり、のばしたり、束にしたり、潰したり加工を施します。
焼きもどしは焼入れとワンセットで行います。硬くて強度のある製品づくりには大切な処理です。
端的に言うと、鋼を軟らかくする処理です。その際に大切なのが、組織を均一にならす事です。焼きなましが不完全な鋼を使うと焼入れした時に硬さのばらつきが生じてしまいます。
加工したままの鋼だと均一でないので、再結晶させ鋼の組織を均一の綺麗な組織に戻す処理です。
ロートアイアンは、加工性の優れた鉄という素材の性質を生かした古くから伝わる金属の工芸品です。
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
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