ロートアイアンとデザインのコラム

さて、本日は弊社工場よりロートアイアンで製作する薔薇（ばら）の紹介したいと思います♪

鉄は硬いというイメージがあると思いますが、熱すると柔らかくなる性質があるので大変加工しやすい素材です。

作品にいろいろな表情が作れるのもそんなすぐれた素材の鉄でできたロートアイアンだからこそです。

繊細な美しさを表現するのも得意とする素材ですしロートアイアンならではの良さがあります。

ロートアイアンの楽しみ方のひとつとして、花や盆栽のような美しいものを造形し鍛鉄（たんてつ）ならではの魅力で空間を彩ることができます。

薔薇は世界で最も愛されている花のひとつでもあり、上品な花びらが咲きほころぶ姿はなんとも美しいものです。

弊社では製品を製作した後に残った端材やスクラップから使えそうなものを拾って製作もしています。

弊社の鋼材は品質の良いものを使用していますので端材など余った材料を無駄にせず、こういったものを使い創意工夫をしながら美しい製品に変えていこうと思います。

鋼材を熱して・・・

鉄を熱して赤く高温にします。

赤く熱した鉄を鍛えて花びらをつくっていきます。

花びらのかたちを綺麗に表現するために何度も熱して柔らかいうちに鍛えてを繰り返しながら一枚ずつ製作していきます。

花びらを何枚か製作できたら、一枚ずつ重ねていき薔薇のかたちに仕上げていきます。

葉っぱも同じように、鍛えて製作していきます。

葉っぱは丸みがあって葉の周りがギザギザしていて葉脈があって・・とすべてそのまま再現するのが職人からするとちょっと手がかかります。

材料が小さいものを使ったので少し細長いかたちになってしまいましたが、ギザギザした感じと葉脈は少し表現できました。

一つの薔薇を製作するのに2時間~3時間はかかってきます。集中力と体力が必要ですので1日に作れるのは3個ぐらいです。

それでもひとつひとつ表情の違うロートアイアンの薔薇を束ねてみるととても綺麗です。

端材やスクラップが職人の手でこんなに美しい薔薇に変わるんです♪

これらの薔薇は行き先が決まっています。喜んで頂けると幸いです。