我々の製作しているロートアイアンは、きちんと手入れをすれば半永久的に使えるものです。
ロンドンのバッキンガム宮殿の門扉や、パリのベルサイユ宮殿、ドイツのローテンブルク市街、スイスのジュネーブ市街には、何百年もの間美しく存在し続けているロートアイアンがあります。
どんなロートアイアンでもそうであるわけではなく、品質が良く丁寧な職人の技と知恵があってこそのものです。
ヨーロッパでは古い建物ほど価値がでます。経年劣化しアンティークのような味わい深さも加わるといった価値観です。
日本では大量生産・大量消費の流行により、モノを直して使うという考えではなく、「モノが壊れたら新しくて安いものに買い換える」という考え方が浸透してきました。
しかし、そんな日本でも古く江戸時代には「お直し屋」なるものが存在し、壊れたお釜やお茶碗を持っていき修理をしてまた使用したり着物も仕立て替えしたりといった「ものを大切にする文化」が実際にあったのです。
昨今、新型コロナウィルス感染防止から外出自粛の生活へとライフスタイルが変わっていく中で、
ホームセンターの売り上げが伸び気軽にDIYできる商品の売れ行きが良いそうです。DIYブームが起きているのでしょうか。
「お家時間」の気分転換にはとても良さそうですね。
オリジナルの作品を自分でつくりその過程も楽しめる動画やDIY作品のインスタなどSNS再生回数やフォロワーもとても伸びています。
成熟した日本に興りつつある新しい暮らし方の潮流になりつつあるような気がしています。
ところで、DIYという言葉は、Do It Yourself(自分でやる)という文章の頭文字をとって作られた言葉です。
DIYのメリットは、プロの業者に依頼するより費用が安いこと、自分だけの「オリジナル」をつくることができること、自分でつくる事で達成感が得られることです。デメリットは、プロではないので耐久性がなかったり、不具合が発生しやすかったり、経験がないゆえに発生する問題が生じてしまう可能性があることです。
よし、DIYの需要にこたえていこう!と考えてみても残念ながら、我々の製作するロートアイアンはなかなかDIYできるものではないのです。
製作工程は10工程もありますし、どぶ漬けといって400度以上の溶融亜鉛メッキのプールに製品を入れたりするメッキ作業もあります。
また何人ものワーカーが手をかけて作っているのでDIYブームに乗りたいところですが、なかなか難しいのが現状です。
コロナ禍になる前ですが、弊社のお客様の中には、現地まで来てくださり工場見学をされる方もいらっしゃいました。
製作過程でその場でデザインを変更されたり目の前で仕事を見ながら相談し製作できるのも楽しいようです。我々としても、お客様に満足して頂く事ができるので工場見学はいつでも歓迎しております。
DIYはできないですが、現場で見て仕事を知っていただき、時には製造の1工程で参加してもらったりもして、いかに丁寧に製作しているかを感じ仕事の価値を見てもらえるとまた弊社製品へのお客様の想いが少し変わるのではないかと思っています。
また、塗装にこだわりがあり自分で塗装をやりたいお客様には塗装前まで弊社で製作したものを納品する事もあります。
弊社では、今後とも兎にも角にもお客様に満足して頂けるよう最善を尽くしていきたいと思っています。
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
暮らしを彩るデザインを専任スタッフがご提案いたします。
※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。