ロートアイアンとデザインのコラム

デザインの歴史的背景

19世紀の初めの産業革命の頃、安価で粗悪な大量生産の製品が普及しはじめると、その反動によって芸術性の高いものや個性のある製品が人々に求められるようになりました。

その後、芸術品だけでなく実用品にも従来の大量生産の様式にとらわれない装飾を施したり、当時としては新素材だった鉄やガラスなどを新しい芸術に取り入れ、アール・ヌーヴォーが生まれました。アール・ヌーヴォーは建築だけでなくあらゆる製品分野に渡り普及しました。

ロートアイアンのある建築物

①ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアは、イタリアにおいて鉄の最初の建物で、後にナポリのガッレリア・ウンベルト1世に影響を与えた世界最古のショッピングモールです。ガラス張りの高いドーム型の天井に鉄の装飾がとても美しいです。東京ディズニーランドのワールドバザールはこのがガッレリアをモデルに作られているそうです。

②カステルロットの装飾

カステルロットの街にあるアイアン装飾です。

建物にコンパクトなフラワーボックスもついていて、ゴールドの装飾があるユニークな看板がとても素敵です。

③グアレーネにある建物

建物の正面にあるバルコニーフェンスと入口上部のアーチ型のロートアイアンが建物全体のインパクトをつくっています。歴史を感じる建物にロートアイアンが見事に調和していて柱の重厚感も引き立てています。

 

 

④回廊への入口にあるデザイン

アーチ型の天井と洗練されたデザインのロートアイアンが融合した素敵な空間デザインになっています。ブラックのロートアイアンが美しく映えています。

 

⑤バルコニーフェンス

曲線の多いコーナーバルコニーフェンス。コーナーのデザインが独創的で素晴らしいです。デザインも細やかな細工がされていて見ていて飽きないですね。

建物がシンプルなので装飾の多いロートアイアンバルコニーフェンスが目立ちます。

シンプルなバルコニーフェンスですが、マスタード色の扉とブラックのシンプルなデザインのロートアイアンが日本ではなかなか見ない配色です。建物にあった素敵なデザインですね。

 

独創的で多様性のあるデザイン力

イタリアの街を歩いていると、はっと足を止めてしまいそうなほどのインパクトがあるロートアイアンが多く、個性的なデザインやユーモアのあるデザインが豊富で建物を眺めながら歩くだけでも楽しい国です。

 

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