弊社ではお客様に、「ロートアイアンは鋳物なの?」とか「素敵な鋳物ですね」と言われた事があります。ロートアイアンと鋳物はよく混同されてしまう事があるのですが、
鋳物とロートアイアン、結論から言いますとまったく別物です。
そこで、本日のコラムはロートアイアンと鋳物の違いについてお話させて頂こうと思います♪
まず、ロートアイアンの原料は鉄です。対して鋳物は、鋳鉄、鋼、アルミニウム合金、銅合金、マグネシウム合金、亜鉛合金、ニッケル合金、チタン合金など様々な原料で作られます。
よくロートアイアンと混同されてしまうのは鋳鉄で作られた鋳物です。鋳物の鉄材製品は鋳鉄で製作されているのに対し、ロートアイアンは錬鉄で製作しています。
過去コラムで説明させて頂きましたが、硬さや炭素の量などに違いがあります。
コラム> ロートアイアンの原料「鉄」
まず、昔ながらのロートアイアンは鍛造製法で製作されます。鍛造は、鉄を叩いて成形します。
対して鋳物は鋳造製法で製作されます。鋳造は鉄を溶かして液体にして型に流し込む製法です。
ロートアイアンと鋳物の大きな違いはこの製法にあると思います。
ロートアイアンのメリットは、ハンマーで叩いて形を作っていくので自由に造形でき様々なデザインや形を表現する事ができます。オリジナルの1品を製作するのに向いています。
また、強度に優れているのできちんとお手入れをすれば半永久的に使用できます。デメリットは、手間と時間がかかる事です。鋳物に比べると、1点ずつ手をかけて製作する必要があるので時間がどうしてもかかってしまいます。
鋳物のメリットは、大量生産が可能です。また、色々な材で製作できるのも利点です。型を作って金属を流し込めば同じ形状のものができるので複雑なデザインでも型をつくってしまえば大量に製作ができます。デメリットは、固めた際に空洞ができてしまったり、冷却した時に割れや亀裂が入ってしまうことがある事です。
ロートアイアンはヨーロッパの街並みによくみられる手すりやフラワーボックス、フェンスや門扉などがイメージしやすいですかね。
鋳物はマンホールが一番わかりやすい製品ですね。
本日も最後までお付き合いくださりありがとうございます。
良い週末をお過ごしください♪
ロートアイアンとは?
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
暮らしを彩るデザインを専任スタッフがご提案いたします。
※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。