さて、本日は美しいデザインのある街シリーズで渋谷区は大山町です。
渋谷区と聞くと、都心部の繁華街、ハイセンスな若者の街、というイメージが強いかもしれませんが実は東京の中でも緑が多いエリアです。渋谷区の緑地面積は、代々木公園や明治神宮があるのも影響すると思いますが、区全体の2割もあります。また、渋谷区は住宅地としても他の区に比べて低層住宅地域が多く大変環境に恵まれています。
その中でも大山町は歴史ある正統派の住宅街で日本屈指の高級邸宅地です。
渋谷区の西部にあり、井の頭通りを挟みちょうど世田谷区との区界に位置します。
別名で「徳川山」と言われ渋谷区の中では最も標高が高い地域です。最寄駅は小田急線と東京メトロ千代田線の代々木上原駅で交通の便も良く人気のあるエリアです。
住環境の保全を目的に、土地の条例が制定されていて建築物の敷地面積は最低限度150㎡とされています。
また、大山町は単独町名で〇〇丁目という住居表示が設定されていません。昔からの名残なのか、邸宅が広いため〇〇丁目にしてもそこがひとつの個人邸なので設定する必要がないとか・・・あくまで推測なので本当のところはわかりません。
大山町はもともと森が広がる地域でした。 明治維新の元勲として大久保利通、西郷隆盛と共に維新の三傑のひとりとして活躍した桂 小五郎(かつら こごろう)こと木戸 孝允(きど たかよし)によって開拓され明治初期に農園となりました。農園となってからは、政治・軍事に尽力した外交官の青木周蔵が所有したのち、付近一帯の地主であった鈴木善助に引き継がれました。
1913年に鈴木善助によって7万6,000坪にも及ぶ和風庭園をメインとした遊覧施設「大山園」が開園され園内では滝も流れ評判となり、一般公開もされました。この大山園が、今日の大山町という地名に由来しています。
大山園はその後、紀州徳川家の第15代当主・徳川頼倫(とくがわ よりみち)が所有者となり、いまでも大山町が「徳川山」と言われることがあるのは、そのころの名残りです。
その後、1927年に小田急線が開通してからは分譲地として開発され山下汽船(現・商船三井)の創業者、山下亀三郎と箱根土地株式会社(後の西武グループ)によって宅地化が進みました。しかし、戦後は空襲を免れ被害が少なかったことからアメリカ駐留軍に接収されアメリカ軍将校の住宅として利用されました。こういった歴史を経て現在の「大山町」があるのです。
大山町には日本最大のモスク(イスラム教の礼拝堂)があります。
アジアで最も美しいと言われていて重厚な感じと洗練された雰囲気のある美しい建物です。
建物の正面の扉には、イスラム建築らしい幾何学模様がデザインされていてとても印象的です。
礼拝堂の内装は、特に繊細なデザインが描かれ、美しいステンドグラスやシャンデリア、青い絨毯が敷き詰められその空間の美しさに見惚れてしまいます。
都心の一等地でありながら、緑にも恵まれ地盤も強い土地であるという大変条件の良いエリアです。さらに、都心部へのアクセスも申し分なく住宅地としては大変魅力のある品格と歴史のある邸宅地です。
大山町はそこまで知名度があるように感じませんが、知る人ぞ知る高級邸宅地なのかもしれません。ゆったりとした洋風建築にロートアイアンがとても良く似合います♪
美しいデザインのある街-上大崎 東五反田 北品川 高輪 (東京都品川区・港区)
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