日本には、「ロートアイアン風」や「ロートアイアンのような質感」という、ロートアイアンの造形美に近づけて開発されたアルミの鋳物製品が多く流通しています。
鋳物はロートアイアンの製造方法とは違い、砂などで作った型に溶けた金属を流し込んでつくるので安く大量生産が可能です。
そのうえ軽量・安価で錆が発生しないなど、多くのメリットがあります。
一方で、本物のロートアイアンは型でつくるのではなく1点1点曲げたりハンマリングして手をかけて丁寧に製作する必要があるので、価格は高くなります。
手間がかかる分、ロートアイアンは本物らしい重厚感と質感があります。美術性が高く、ヨーロッパ発祥の鉄工芸品としての風格があり機能だけでなくアートとしての楽しみも備えています。
高価ではあるけれど、セキュリティとしての強度もあり美術品としても楽しめます。
ここで、アルミ鋳物に興味を持つか、ロートアイアンに興味を持つかはお客様によって分かれるところです。
価格だけでいえば、安いほうが良いに決まっていますのでアルミ鋳物が良いでしょう。
では、高価であるにもかかわらずロートアイアンを購入してくださるお客様はなぜロートアイアンを選ばれるのでしょうか。
「本物が良いから」「セキュリティだから強度があるほうが良い」「重厚感が良い」「素敵だから」「デザインがいい」
など、美的な視点と機能性でいえば強度を重視される方はロートアイアンを選ばれています。
ではなぜ同じロートアイアンでもなぜ価格の差がありさらに高い製品があるのでしょうか。
一点一点手作業で製作するオンリーワンの製品であるということが大きいですが、主に「こだわり」からくる理由だと思います。
おいしい料理も素材からこだわるように、弊社のロートアイアンも素材からこだわっています。叩いていると良い鋼材、悪い鋼材がわかります。悪い鋼材は混ざりものが多く、品質に悪影響が出ます。長年使用する製品を製作しているので、優良な鋼材を厳選して仕入れています。安かろう悪かろうという言葉がありますが、安ければ良いわけではなくしっかり品質を見極めています。
弊社の製品は、よく「錆びない」とお褒めの言葉を頂きます。弊社のロートアイアンの大きな特徴のひとつとして錆のクレームはほぼありません。
塩害のある地域でも錆が発生していないのは、万全な錆対策をとっているからです。弊社の錆対策は簡単にできるものではありません。
手間と労力、コストと時間がかかる錆対策をしています。ここはやはり弊社の「こだわり」で、長年メンテナンスフリーでお客様に楽しんで頂けるよう、妥協せず品質を大切に製作をしています。
弊社のこだわりとして製品の美しさを大切にしています。溶接個所も製品の表面処理も、とことんこだわって製作しています。
技術力のある職人によって溶接を行い、表面を綺麗にするために丁寧な工程を組み手間と時間をかけて下処理をしています。
塗料も紫外線に強く品質の良いものを厳選し、下塗り、(中塗り)、上塗りをして高級感のあるマットな仕上げにこだわっています。
ロートアイアン製品の価格は「こだわり」が一番大きな要因であると思うのですが、その「こだわり」に価値を認めて頂き納得感を持ってもらうために、
誠実に丁寧に作り手側としてのストーリーを伝えていく事が大事な仕事のひとつだと思っています♪
空間を彩る、飾る、素敵なロートアイアンをもっともっと製作していきたいと思います。
いつもご拝読頂きありがとうございます。
東京も今日はだいぶ冷え込んできました。皆様、温かくして週末をお過ごしください♪
本物のロートアイアンをじっくりとご覧ください。
暮らしを彩るデザインを専任スタッフがご提案いたします。
※事前にご予約いただければ、スムーズなご案内が可能です。