COLUMN ロートアイアンとデザインのコラム

2022.03.11その他

ロートアイアンと鋳物

ロートアイアンと鋳物

弊社ではお客様に、「ロートアイアンは鋳物いものなの?」とか「素敵な鋳物いものですね」と言われた事があります。ロートアイアンと鋳物はよく混同されてしまう事があるのですが、

鋳物とロートアイアン、結論から言いますとまったく別物です。

そこで、本日のコラムはロートアイアンと鋳物の違いについてお話させて頂こうと思います♪

ロートアイアンと鋳物の違い

①原料

まず、ロートアイアンの原料は鉄です。対して鋳物いものは、鋳鉄ちゅうてつ、鋼、アルミニウム合金、銅合金、マグネシウム合金、亜鉛合金、ニッケル合金、チタン合金など様々な原料で作られます。

よくロートアイアンと混同されてしまうのは鋳鉄ちゅうてつで作られた鋳物いものです。鋳物の鉄材製品は鋳鉄ちゅうてつで製作されているのに対し、ロートアイアンは錬鉄れんてつで製作しています。

過去コラムで説明させて頂きましたが、硬さや炭素の量などに違いがあります。

鉄のポジショニング分析

コラム> ロートアイアンの原料「鉄」

②加工方法

まず、昔ながらのロートアイアンは鍛造たんぞう製法で製作されます。鍛造たんぞうは、鉄を叩いて成形します。

鍛造

対して鋳物は鋳造ちゅうぞう製法で製作されます。鋳造ちゅうぞうは鉄を溶かして液体にして型に流し込む製法です。

鋳造

ロートアイアンと鋳物の大きな違いはこの製法にあると思います。

③メリットとデメリット

ロートアイアンのメリットは、ハンマーで叩いて形を作っていくので自由に造形でき様々なデザインや形を表現する事ができます。オリジナルの1品を製作するのに向いています。

また、強度に優れているのできちんとお手入れをすれば半永久的に使用できます。デメリットは、手間と時間がかかる事です。鋳物に比べると、1点ずつ手をかけて製作する必要があるので時間がどうしてもかかってしまいます。

ロートアイアンのぶどう

鋳物のメリットは、大量生産が可能です。また、色々な材で製作できるのも利点です。型を作って金属を流し込めば同じ形状のものができるので複雑なデザインでも型をつくってしまえば大量に製作ができます。デメリットは、固めた際に空洞ができてしまったり、冷却した時に割れや亀裂が入ってしまうことがある事です。

casting statute

ロートアイアンはヨーロッパの街並みによくみられる手すりやフラワーボックス、フェンスや門扉などがイメージしやすいですかね。

ヨーロッパのロートアイアン

鋳物はマンホールが一番わかりやすい製品ですね。

マンホール

本日も最後までお付き合いくださりありがとうございます。

良い週末をお過ごしください♪

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