さて、本日は美しい街シリーズ、東京は文京区の大和郷(やまとむら)です♪
文京区といえば、東京大学や筑波大学の付属校など文教地区や昔ながらの風景に出会えるエリアですが、実は大和郷(やまとむら)という由緒正しい美しい住宅街があるのです。
大和郷は本駒込6丁目に位置し江戸の2大庭園と呼ばれる六義園と隣接しており、文京区の北側にあります。
本郷通り、不忍通り、白山通りに囲まれた一帯です。
最寄駅はJR線・東京メトロ南北線の駒込駅です。徒歩圏内には都営三田線の千石駅もあり交通の便が良い場所です。
武蔵野台地の東部高台に位置しているので地盤も強く、昔からお屋敷街として知られている地域で道路が碁盤の目になっているのも特徴的です。武家屋敷跡が一面住宅地に開発された土地なので綺麗に区画整理がされています。
かつてこの地域一帯は、江戸時代、加賀藩前田家の武家屋敷でした。明治以降、藩が所有していた土地は幕府に返納されましたが、後に三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎が購入しました。その後旧三菱財閥三代総帥である岩崎久彌が武家屋敷の建っていた土地を開発をし、1922年に住宅街を「大和郷(やまとむら)」と名付け富裕層向けに広大な単位で分譲地として販売しました。
販売後は当時の富裕層や三菱の重鎮、政財界の著名人が多く購入し、ゆとりのある美しい邸宅が立ち並びました。
かつて24代首相加藤孝明 25・28代首相若槻礼次郎、44代首相幣原喜重郎と、歴代の首相が3人も住んでいた街なのです。
大和郷(やまとむら)の名前の由来は隣接する六義園の歴史に紐づきます。
六義園は、1702年五代将軍 徳川綱吉の側用人であった川越藩主の柳沢吉保が造成しました。
六義園は石川後楽園と並ぶ江戸の二大庭園とされ、起伏のある景観をもつ「回遊式築山泉水庭園」は当時大変評価が高かったそうです。
1724年に柳沢家は大和郡山(奈良県)に領地を移されますが、六義園は柳沢家の下屋敷として幕末まで使用され続けました。
こういった歴史が由来となって、本駒込6丁目付近が大和郷(やまとむら)と呼ばれるようになったそうです。当初は「大和村」となる予定でしたが、行政区の村と紛らわしいため「村」が「郷」になったそうです。
大和郷(やまとむら)の町内会は一般社団法人が運営していて初代会長は第25・28代首相若槻礼次郎氏であったそうです。
町内会の会長がかつての首相であったという大和郷会は、大正時代から続く歴史のある町内会です。
政財界の著名人に愛されてきた大和郷(やまとむら)は、縁起の良い土地として長い歴史の中で語り継がれている素晴らしい街です。
家紋をデザインに入れた和モダンなロートアイアンの門扉が映えそうな街並みです♪
美しいデザインのある街-上大崎 東五反田 北品川 高輪 (東京都品川区・港区)
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