前回コラムでは、鉄の強さについてお話させていただきました。強くて柔軟な鉄は、我々の生活の中で多方面に渡って広く活躍していますが、実は深い優しさもあるのです。「強くて柔軟で優しい」と聞くだけで、モテそうですよね(笑)
そうなんです、鉄は世界中からモテてるんです(笑)♪
そんな、魅力を多分に秘めた鉄の「優しさ」に着目しお話したいと思います。
世の中にあるすべてのものには、ライフサイクルがあります。
鉄のライフサイクルを弊社のロートアイアン製品で考えると、鉄鉱石を製鉄所で鋼材にしその鋼材を加工し弊社のロートアイアン製品をつくる。
製品をお客様にご使用いただき、ご使用が終わるとリサイクルされます。
鉄は、つくる時、つかう時、リサイクルする時、ライフサイクル全てのステージで他の素材に比べると環境にとても優しいのです。
鉄鉱石から鉄を取り出し鋼材をつくる時、他の素材に比べ製造時の環境負荷は圧倒的に低いです。特に日本の鉄は、世界的にも最高水準のエネルギー効率でつくられているんです。他の素材では製造時に大量の電力が必要であったり超高温の熱処理が必要でエネルギー効率が悪かったりします。
鉄はつくる時のエネルギーが他の素材に比べとても少ないのです。
門扉やフェンス、パネル、階段手すり等ロートアイアン製品を使用している間、特に環境への悪影響はありません。
鉄製品の代表的な自動車を例にすると、最近では鋼板の板厚を薄く軽量化したものが開発されてきていますが、さらに軽量化を求めアルミニウムや炭素繊維の素材を利用した車も開発されています。
こういった素材を使うと軽量化によって少ない燃料で長く走ることができるので、エネルギー効率が良く使っている間は環境に良くECOなのかもしれません。
とは言え資材をつくるときの環境負荷が少なくない事、リサイクルが容易ではない事を踏まえライフサイクル全体で考えると環境に優しいといえるのかなと疑問に思う事があります。
従来の鉄素材の欠点は比重が重い事でした。しかし製品化されている鉄板は理論強度の1割~2割しか実用化できていないとい言われています。鉄の潜在能力を考えると、さらに開発がすすみ強く軽い鉄板が開発されていく可能性が大いに期待できますよね。
鉄は何回リサイクルしても、同じ品質の鉄に生まれ変わることができる優れた資源です。鉄には強磁性(磁石にくっつく特性)があるため、成分の分離や回収がしやすくリサイクルの王者とも言われています。他の素材だと不純物を除去することが容易ではないため、本来の品質を維持したリサイクルは簡単にはできません。
鉄のリサイクルは地球の環境を守るために大きな役割を果たしているのです。
製品に使われている材料をつくる時やお客様が使い終えた後の処理時の環境負荷やリサイクルについて、弊社のような製造販売をする会社は見落としてしまいがちです。
しかし、世界的には環境意識が高まり企業によるグリーン調達(環境負荷の少ないものを選ぶ取り組み)が進められています。
もともと弊社の社長は、環境への配慮を日頃からとても大切しておりだからこそ「鉄」という素材に魅力を感じるそうです。
地球は鉄の惑星で、鉄は使っても捨てても生まれ変わり循環していく。なんて、エコなのでしょう・・・。
鉄の優しさは、限りない可能性を持ち地球にとって明るい未来を感じさせてくれます。
御田製作所は、今後とも環境に優しいものづくりを持続していきたいと思っています。
何気に、弊社のホームページにはわかりにくいところに(笑)CSRのページがありますので良かったら是非覗いてみてください♪
御田製作所 CSRページ
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