さて本日のテーマは美しいデザインのある街シリーズ。今回は東洋で一番とも言われる美しい街並み、兵庫県芦屋市の中でも東北に位置する六麓荘町(ろくろくそうちょう)です。
六麓荘町の街並みはとにかくスケールが大きく美しいの一言です。高層な建物はなく広大な敷地に戸建ての大豪邸と美しい植栽がある住まいが並んでいます。デザインにこだわりのある住宅も多く立ち並んでおり、全体的に整備されていてとても美しい景観です。
最寄り駅となるのは阪急甲陽線の「苦楽園口駅」、阪急神戸線の「芦屋川駅」、JR神戸線の「芦屋駅」ですが、六麓荘町から駅までの距離はわりとあるので徒歩ですと40分はかかるかもしれません。
六麓荘町ではないのですが、芦屋の中でも目を引く建物の1つが「芦屋警察署」。
こんな美しいロマネスク様式の建物が、警察署だと知ってびっくりしたのを思い出します。石造りのアーチがあり夜警のミミズクが彫刻されています。
1928年(昭和3年)に大阪財界人のひとり森本喜太郎が発起人になって、土地開発・住宅造成の会社である「株式会社六麓荘」を設立し開発されていきました。
もともと国有林であったので交渉にあたった結果、国有林の払い下げを受けることができ開発がスタートしました。同じように山の斜面地に立地する、香港島の白人専用地区がモデルとなったそうです。
六麓荘という地名は「六甲山の麓にある別荘地」というコンセプトをもとに名づけられたそうです。電線類を地中化するなど先進的な取り組みも行われました。
六麓荘町の美しい景観がずっと維持されてきた理由の1つが、「六麓荘町 町内会」です。
美しい街並みが維持されている場所には必ず条例や決まりがありまたそれを守る人々の努力があって成り立っているのです。
六麓荘町は、独自基準の建築協定「六麓荘町建築協定」に基づき、町内会の承認が必要となります。
六麓荘に新しく家を建てる基準は、1区画400㎡以上で個人専用の一戸建て住宅のみです。マンションやアパートなどの集合住宅、商業施設などは建築不可となっています。建物の高さは2階までとなっており、敷地の少なくとも30%以上を緑地にするというルールもありまた、植栽に関してもルールが制定されています。
また、セキュリティも万全で六麓荘町のいたるところに防犯カメラが設置されており、また芦屋警察署の六麓荘駐在所もあり警察官が常駐しています。
関西の高級住宅街は数多くありまたそれぞれに魅力的なところがあるのですが、芦屋市の六麓荘町は特に熱心に景観を保全されていて自然もデザインも大切にされている街であり憧れの住宅地となる理由がわかります。
住民の方々が守り続けてきたこの美しい街がこれからもさらに魅力あふれる街になっていきそうです。
最後までお付き合いくださりありがとうございます。
良い週末をお過ごしください。
美しいデザインのある街-上大崎 東五反田 北品川 高輪 (東京都品川区・港区)
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